紗『私は虐めていない。
何度いえば分かる。
ホント……見損なったよ。』

怖いと思った。

低く殺気の籠った言葉。
見損なったその言葉は他の言葉
よりも低く

そして

救うようがないとでも
言うようだった。

紗奈は言葉を放った後
教室を出てどこかへ行ってしまった。