「ぁりすちゃんは何か夢があるの?」


ぁりすちゃんは真面目な顔して考える


「ぁりすね、

最近まで玉の輿乗って贅沢してお城に住むことが夢だった

だけど今は違うの


幸せな家庭を作りたいな」


かつて暮らしていた家に帰り


何か感じるものがあったのだろうか


「…あと夢はもうひとつあるんよ」


「…聞いてもいい?」


ぁりすちゃんは恥ずかしそうに


「あのね、小説家になりたいの

ダザイオ・サムとか、あくたがあさんとか
難しい文章は書けないけどね

文章書くのが好きだから」


ポツリ、ポツリと話してくれた