車に荷物を積み込み


俺は運転席へ


ぁりすちゃんは助手席に乗り込んだ



「かじくん、なんか微妙な気持ちにさせてごめんね」


小さく謝るありすちゃん


幼少期からあちこちに気を遣って生きてきたことがよく分かる


「ぁりすちゃん」


「なぁに」


「ぁりすちゃんが学校でいじめられてても

嫌なことあっても

俺はぁりすちゃんの味方だから


ぁりすちゃんは自信をもって生きてほしい」


そう伝えると


「かじくん…

本当にありがとう

ぁりす、かじくんに出会えて良かった」


ぁりすちゃんの右手が


俺の左手に重なった