「怜香?璻君来たよ。」


遼君と入れ違いで瑚春が入ってきた。


「うん。」


「私下にいるから。それじゃ。」


瑚春が出ていくと中に璻が入ってくる。


扉を閉めると私のおでこに手を当ててきた。


「まだ、熱あるな。・・・・・だるい?」


「ちょっと。・・・・・璻ごめんね。」


「何いってんの?気なんか使わなくていい。俺も気づかなかったんだから。昨日会ったのに。」


「・・・・・気にしないでよ。それより、2人に何か聞いた?」


璻はベッドの下に座って寝ている私の顔を見た。


「ちょっとだけ。・・・・・・でも後は怜香に聞けって。・・・・・・・辛いなら大丈夫な時に言って。俺はここにいるから。」


あぁ、本当にこの笑顔が好きだ。


風邪の時に優しくされると泣いちゃうんだけど。


「あのね、先生にね、璻と一緒にいると駄目だってことを言われたの。・・・・誰かが私が璻と一緒にいるのを見たってことを学校に電話したみたいなの。・・・・・私は璻といたいっ。」