「うん。聞くよ。」


私は空を見て目を瞑った。


深呼吸をして話し始める。


「先生にね、璻と私が一緒にいるっていう電話がきたって言われたの。」


「えっ!?・・・・・・それで?」


「璻といたら問題になるんだって。進学校に通う私と不良校の璻が一緒にいたら周りから噂される。それが広がれば、大学進学に支障が出るかもって。・・・・・・一緒にいたのって、言われた時、生徒手帳拾ってくれただけです。って言っちゃった。・・・・・・そう言った自分が許せない。」


私はまたスカートをぎゅっと掴む。


「どうして?・・・・・・どうして、問題なの?璻といたらダメなの?不良校に通ってるから?通ってたって優しい人は沢山いるわ!!璻だけじゃなく遼君だってそうだよ!!なんでそんな風に人を差別するの!?」


私は言い出したら止まらなくなって、立ち上がって喋った。