先生がホットしたように笑った。


私は自分のスカートをきつく握っていた。


「とりあえず、今度はそんなことにならないように気をつけてくれ。お前はこの学校の自慢の生徒だからな。大学に行けなくなったら大変だぞー。」


「そうですね。次からは気をつけます。」


私がそう言うと先生が教室を出ていった。


私はその場にペタンッと座り込んだ。


なんで、なんでこんなことになるの?


璻と会って何が悪いの?


なんで、なんで!!


私はこぼれ落ちる涙を腕で擦って立ち上がる。


「・・・・・・授業。始まる。」


教室に戻って授業を受けるけど、全然頭に入らない。


先生から言われたことと、私の気持ちがぐちゃぐちゃになって。


「・・・・・怜香?もう、お昼だよ?」


「あっ、ごめん。・・・・・瑚春。」


「うん。屋上行こっか。」


屋上に向かう途中も屋上に着いてからも瑚春は何も言わず隣に座ってくれた。


「瑚春。聞いて欲しいの。話。」