「きゃあああああ!!!!」

私は完全に冷静さを失った。

倒れていた。
それも、何人も。

「ママ?」

肩を持ってゆさゆさと揺らしてみるも、反応無し。

隣に倒れているのは、パパ。
職場の制服を着たままだ。
どうやら、帰ってきたところを襲われたらしい。
白いシャツは、紅く染まっていた。

ダイニングテーブルにしがみついていたのは、妹。
顔を見たけど、白目になって涎をたらしている。