余命半年。


「芽衣ちゃん気分はどう?」


看護師さんは寂しかれと、来てくれたのだろうか...


目の前のものも、半年で見えなくなる。


この体も、半年で...


「ハァッハァッ.....」


不整脈が出て、酸素あげられて、寝て起きての繰り返し。


「芽衣ちゃん、芽衣ちゃん聞こえる?」


今日はいつもよりも調子がいいはずなのに、なかなか収まらない。


「処置室行こう、このままだと大きな発作出るかもしれない」


目をぎゅっとつぶって、こんな時は寝ちゃう。


起きたらまた元通りになってるから。


そう信じて、寝て起きてを繰り返す。


「芽衣ちゃん、気分はどう?」


「体が.....だるいです」


「息苦しい?」


こくりと首を降ると酸素をあげる。


こうして、ますます体は機械でまみれちゃう。


「芽衣ちゃん、ご飯食べれそう?」


「食欲...無いです」


「芽衣ちゃん、点滴かえるね」


「芽衣ちゃん、明日検査するから早く寝てね」


もう...生きたくない、これ以上...


私は何をしたと?


なんで私なの.....


でも、逃げ出せない現実。


逃げ出してもどうせ、連れ戻されるだけなんだ。