「私は、学生時代彼氏がいた。その彼は、余命宣告を受けたけど、入院を希望せず、どんどん余命宣告された期間から短くなってた。彼はね、もうすぐ死ぬから、俺はお前にとってただのお荷物になる。だからもう、別れてほしい。そう頼まれた。でもね、私は1度もそう思ったことなんてなかった。彼はもう亡くなってしまった。けど、最後の最後まで、お荷物だと思ったことなんてなかった。芽以ちゃんはお荷物なんかじゃないよ?告白した彼からしたら、片想いの相手なんだよ?自信もって!」


「そうですね...」


いつの間にか涙を流して、看護師さんと号泣し合っていた。


それから少し話していると日が少し落ちてきて、病室に戻ることにした。


「あ、あの、売店寄っていいですか?」


「いいよ!」


今日の事も、戻ったらすぐに日記に書こう。


そう決めた。


「何買うの?」


「ノートを買おうかと...」


「ノートね!」


ノートがうってるところまで連れてってくれると、聞いたことのある声がした。


「ねぇ.....芽以だよね...?」


振り返ると、


...紗彩がいた.....


「ねぇ!芽以!!何してたの!」


泣きながら、紗彩は抱きついきた。


「あ、じゃあ芽以ちゃん、今日はありがとね...また散歩しようね、」


「ありがとうございました!」


そういうと、紗彩は離れた。


「ねぇ芽以大丈夫なの?連絡つかないし、電話も出ないし、芽以のお母さんも忙しくて今出られないって言ってはって...心配したんだから!」


「ごめんね、紗彩...」


「いいや、とりあえず、買うもの買って、部屋に行こ?」


なんで紗彩がここに居たのか私にはわからなかったけど...


ノートを買って、部屋まで車椅子を押してもらった。