病室にいても、一人ぼっち。


でも、誰にも会いたくない。


お父さんにも、お母さんにも、心配かけないように、病院に友達がいるって言ってる。


けど、誰だって話せる子はいない。


お母さんがこないだ来た時に持ってきてくれた問題集でもやろうと思うけど、力が入らなくて本が出せない。


しまいには落として、看護師さんが拾ってくれる。


頑張ってよ...私の身体.....


シャーペンを持って、数学の問題集を開く。


もう3週間は入院してる。


全然分かんないや...


教科書を読んで、疲れて、寝て。


そうやって、楽しくない日々が続いてた。


「芽以ちゃん、今度、気分転換に、病院の横の広場にでも行く?」


「行っていいんですか!?」


「車椅子だけど...」


「行きたいです!」


突然小さな外出許可が降りた。


嬉しい...


そうだ、ついでに下の売店でノートを買おう...


いつかの日の為に、今日から日記を書こうかな...