「はぁ…疲れた」
イスに座り一息つく。
これから、文化祭に向けて準備が毎日あるんだよね?
午前中授業で、午後からは文化祭の準備そして
7時に完全下校が義務づけられている。
私のクラスは、仮装喫茶をすることになったの♪
お化け屋敷や劇って言う案もあったんだけど…
多数決で仮装喫茶に…なったんだ……。
・
・
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「な…ひな……ひな……」
う~ん…誰か呼んでるけど…もうちょっと寝かせZzzzz
「いたい、いたい!」
誰?私のほっぺ引っ張ってる人は~
「フゥ…やっと起きた~」
目の前に美夏と葵がいる…
なんか二人とも心配そうな顔をしてる
「あ!?ごめん…寝ちゃってた!!」
そうだ…私、寝ちゃったんだ!?
「それは、大丈夫だよ~」
あれ?そういや教室の中が静かだ
辺りを見回す、教室に残っているのは
私と美夏、葵だけだった
「みんなは?」
「家庭科室で料理の試食会してる」
そっか…良かったw
「!?
美夏今何時?」
「今?4時前だけど…」
「あーー!!葵やばいよ今日会議があるって東城先輩が言いに来てくれたの…」
「その会議の時間帯って…」
「4時からなの…」
涙目になりながら葵を見つめる
「4時か…大丈夫まだ間に合うから泣くなよ」
頭をなでてくれる
「そうよ葵の言う通りまだ間に合うから行ってきなよ~」
二人とも優しすぎるよ…ありがとう
教室を出て急いで生徒会室に向かった。
~ 美夏side ~
私がひなに休むように言ってから
少しして、眠ってしまった
よっぽど、疲れてたのかなって思う
くじ引きで実行委員になってしまってから、、、、
ひなは、休む暇もなしに色んなチームに顔を出しては手伝っていたり相談に乗ったりと色々していた
もちろん、私も葵もできる限りのひなのサポートはしてるけど…ひなに対する負担が大きい気がする。
このまま体調を崩さないと良いけど…
「高橋さん…寝ちゃったの?」
「!?」
突然、後ろから声をかけられてびっくりした。
「ごめんごめん…w」
「この頃忙しかったから…」
「そうだよな…風邪引かないといいけど」
「だね…そういやどうしたの尚?」
「あぁ…」
尚って聞いて女の子って思うちゃったと思うけどw
実際、こいつは男の子。
名前は、木戸 尚也(キド ナオヤ)
去年いっしょのクラスで仲が良かったの!
「今から家庭科室行って料理の試作品作ろうと思うんだけど…いいかなって?」
チラッとひなを見る尚
なるほどね。
その確認を聞きに来たのはいいんだけど。
ひなが爆睡してるからね。
「良いよ~行ってきなよ!
私からひなに言っておくからさ」
「本当か!?サンキュー西岡!!」
「うん♪」
彼は、お礼を言って皆の元に行った。
それから少ししてからクラスの皆は教室を出て、
家庭科室に向かった。
教室に残ったのは、私とひなだけ……。
「つ…みなっ…美夏!!」
「う…ん…あれ?あおい?」
「何、寝ぼけてるんだよ…皆は?」
「家庭科室に行ってるよ…」
「家庭科室だって…先に行ってて!」
「了解~!!」
一緒に買い出しに行ってた子達は、
ズラズラと家庭科室へと……。
「ファ~(あくび)」
私…あの後寝ちゃったのかw
ひなの寝顔見てたら自分も眠くなって…寝ちゃった
「買い出しお疲れ様~」
「もう…疲れたよ~」
葵は、ガタンっと椅子に座っる。
いつもと逆向きに。
背もたれに肘を付いてダラーンとしてる。
本当に疲れた事が伝わってくる。
「何かあったわけ?」
「佐藤がさ…塩と砂糖を間違ってたり、気がつくと三宅さんは迷子になるわ(方向音痴)…犬垣は綺麗な女性の後追って行くし……買い忘れが何個もあって…はぁ…」
「た、大変だったね…(苦笑)」
何でも揃えれるように、ショッピングモールに買い物に行ってもらったの~アソコ、この辺では一番大きいショッピングモールだからね…。
三宅さんを探すの大変だったろうね〜(苦笑)
「もうクタクタ~」
そんな話をしているとあっという間に4時前…。
そろそろ、ひなを起こさないと…。
葵も思ったのか…ひなの前へと移動する。
「ひな…ひな…ひな……」
ひなが目を覚めて少しすると、4時から会議がある事をすっかり忘れていたことに気づき急いで生徒会室へと葵と一緒向かって行った。
~ 美夏side 終 ~