仕事が終わりオフィスから出るとスマホの音に、着信を確認する。
小山の文字が光る。
『もしもし』
『仕事終わった? これから会える?』
スマホから聞こえる声に、何の感情も湧かない。
『ええ』
『じゃあ、待ってるから』
私は、何をやっているのだろう?
ふと顔を上げた先に、課長の後ろ姿があった。
ラーメン店の前で立ち止まっている……
しかし、課長はラーメン店のドアを開けず、駅へと向かって歩き出した。
走って行って『ラーメン食べましょうよ!』 声を掛ける事なんて簡単なはずだったのに……
どうして、涙を堪えて課長の背中を目で追わなければならなくなってしまったのだろ?
好きになってしまったからだ……
そして、課長には彼女がいたからだ……
小山の文字が光る。
『もしもし』
『仕事終わった? これから会える?』
スマホから聞こえる声に、何の感情も湧かない。
『ええ』
『じゃあ、待ってるから』
私は、何をやっているのだろう?
ふと顔を上げた先に、課長の後ろ姿があった。
ラーメン店の前で立ち止まっている……
しかし、課長はラーメン店のドアを開けず、駅へと向かって歩き出した。
走って行って『ラーメン食べましょうよ!』 声を掛ける事なんて簡単なはずだったのに……
どうして、涙を堪えて課長の背中を目で追わなければならなくなってしまったのだろ?
好きになってしまったからだ……
そして、課長には彼女がいたからだ……