「どっちにしても、結婚式を挙げて正式に王太子妃になったら、騎士団の任務にだって就けないだろう?」
「う、うん、それは……」
「君の僕への忠誠の誓いは、この通り、しかと受け止めたから。だから、また髪が伸びたら……その時は、『王太子騎士』として、僕が君を叙勲する」
「王太子騎士……?」
そう言われて、アデルは無意識に自分の髪に手をやった。
彼女の手に重ねるように、セドリックも手を伸ばす。
「そう。君は僕の妃でありながら、僕だけの騎士になる。……それこそ最上級の、一生涯の忠誠だよね」
そう言って、セドリックは彼女の首筋をそっと指でなぞった。
ビクッと身体を震わせるアデルに微笑みかけ……。
「だから僕も、生涯君だけだ。妃にするのも愛するのも、君だけ。僕は君に、そう誓うよ」
美しい蒼い瞳に、強く優しい光を輝かせて、セドリックはアデルに誓いを告げた。
アデルは彼を見つめ返し、頬を赤く染めて笑顔を返す。
「はい」
少し恥ずかしそうにはにかむアデルを、セドリックは細めた瞳で愛おしげに見つめた。
二人の視線が、一瞬宙で交差する。
そして次の瞬間、二人はどちらからともなく唇を寄せ合い――。
「う、うん、それは……」
「君の僕への忠誠の誓いは、この通り、しかと受け止めたから。だから、また髪が伸びたら……その時は、『王太子騎士』として、僕が君を叙勲する」
「王太子騎士……?」
そう言われて、アデルは無意識に自分の髪に手をやった。
彼女の手に重ねるように、セドリックも手を伸ばす。
「そう。君は僕の妃でありながら、僕だけの騎士になる。……それこそ最上級の、一生涯の忠誠だよね」
そう言って、セドリックは彼女の首筋をそっと指でなぞった。
ビクッと身体を震わせるアデルに微笑みかけ……。
「だから僕も、生涯君だけだ。妃にするのも愛するのも、君だけ。僕は君に、そう誓うよ」
美しい蒼い瞳に、強く優しい光を輝かせて、セドリックはアデルに誓いを告げた。
アデルは彼を見つめ返し、頬を赤く染めて笑顔を返す。
「はい」
少し恥ずかしそうにはにかむアデルを、セドリックは細めた瞳で愛おしげに見つめた。
二人の視線が、一瞬宙で交差する。
そして次の瞬間、二人はどちらからともなく唇を寄せ合い――。