「まあ、ここにずっといるのもなんだ。俺たちと一緒に行くか?えっとそういえば、名前聞いてなかったよな?」
「か、カプラ…。カプラ・ジュリアスです」
「そうか、改めて聞く。カプラ、俺たちについていくか?」

 答えることは決まっている。

「はい、ついていきます。私たちを狙ってきたあいつらのこと…メモリのことを、教えてください」
「ああ、わかった。じゃあ、早速俺たちの家へ帰ろう。孔雀、頼む」
「うん、わかった」

 手をすっと伸ばした孔雀。
 すると、目の前の空間にゆがみのようなものが現れる。
 しばらくするとその歪みは穴となった。

「さあ、ここに入って」


 孔雀の言うとおり、その穴の中へ入る。
 
「ようこそ、我が組織『PRIDE』へ」



















 序章『PRIDE』