紅蓮にメール返信して連絡先を交換して
しばらく本当の連絡先でメールをしあった。
写真も送ってくれた。
「え、イケメン!」
紅蓮は、爽やかでかっこよくて
私は、なおさら彼にハマっていた。
チャットルームにで紅蓮が他の女の子と話すとイライラしたし、私に話しかけてきたら嬉しくて仕方ない。
いつの間にか私は、彼を自分のモノにしたくなりだしていた。
バイト中も今、チャットルームで紅蓮が他の女の子と話してると思うと仕事も手がつかない。
「朝比奈さん、どうしたんすか」
様子に気付いた太一が話しかけてきた。
前に太一は、紅蓮に深入りするなと言っていたので
深入りが原因なんて言えないし、言いたくない。
「大丈夫!ちょい考え事してた」
「しっかりしてくださいよー」
本当、しっかりしなきゃ。
リアルまで影響してる
このままでいいのかな
やっぱり、相談すべきなの?
いや、大丈夫。
きっと大丈夫だ。
だって私だよ?
22歳になっても彼氏すらできない私。
紅蓮も出会いとか私に求めない。
求めない、はず。
『バイトお疲れ!
あづみが働いてる場所さぁ
○○だよね。
俺いま近くいるから今からあそぼうよw』
顔がにやけた。
「朝比奈さん、なに携帯見てニヤついてんの」
太一、いや現実が私を気味が悪そうに見ていた。
現実に私の居場所は、ない。
でも、そんな現実に刺激が舞い降りた気がした。
会ってみよう。
私は、メールに返信をする
『うん!いま仕事上がったから
あそぼっか!
ドキドキするねw』
ピコンッ
返信がくる
『あづみに早く会いたい』
私は、浮かれた。
浮かれてたんだ。
「……」
そんな私を気にかけていた人が近くにいるのも知らずに