「えー!おまえ、柚晞好きなんだろう??」


いつからか、「ゆずきが私を好き」という噂が、「悠がゆずきを好き」という噂に変わってた。


でも、


「好きじゃないしッ!!」


「はぁー?うそつけー!いちょうさ、ゆずき、お前に告られたら「うれしい」ッて、言ってたよぉー!!!」


「は?告らんし!!」


「ていげい、ゆずき、彼女いるぜ~藁」


「いないし!!何いってるばぁー?」


そう二人で、野球部が会話する。


なんか、どうでもいい。


別に、ゆずき好きなワケでもないし。最初から、好きって一言も言ってないし。


それからも、普通に過ごしてく時間の流れが変わっても、君への気持ちに気付くことなんて、なかった。