Become honest
恋愛(学園)
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ちぁむ/著
- 作品番号
- 1434397
- 最終更新
- 2017/05/28
- 総文字数
- 0
- ページ数
- 0ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 0
- いいね数
- 0
春の陽気に恵まれ新生活がスタートした頃、私、桜井くるみは近くの小学校に入学した。
今までとは違い、わくわくな気持ちもあったが、緊張と人見知りが出てしまいなかなか友達が作れずに、小学校生活が始まった。
田舎の小学校ということもあり、一学年は2クラスしかない。
同じ幼稚園、保育園の友達は居たけれど、あっという間に話さなくなってしまった。
休み時間には、ほとんどの子が校庭で鬼ごっこをしたり、絵を書いたりなどしていた。
けれど私は、「みんなと遊びたい。」という気持ちはあるものの、上手く伝えられず、1人保健室で過ごしていることが多かった。
別に友達がいないわけではないけれど、会話も続かなくて、どういう風に接すればいいのか分からないのが正直なところだ。
私は保健の高畑先生と話しているのが楽しく、自分が自分で居られるような感じがしていた。唯一の気が緩む場所。
私は先生との共通点、【少女漫画】が好きだということで盛り上がったりもしていた。
そんな時、先生が急に質問をしてきた。
「くるみちゃんは他の子達と遊ばなくていいの?? まぁ…先生は楽しいからいいんだけどね。でも、これから大人になるにつれて人との付き合いも大事になってくるから、コミュニケーションとらないと!!」
私は少し驚いた。
こんな事を言われたことが無かったからだ。
「んー、確かにそうですよね。自分の中では漫画みたいにみんなでキャハキャハ言って楽しんでいるような友達関係になりたいんですけど…なかなか(笑)」
「大丈夫だよ?くるみちゃん。こうしたい!っていう気持ちがあるならね。もっと自分から積極的に話しかけてみたらどう??自分の気持ちに正直になってみなさい。」
私は先生の言葉に勇気をもらえた。
''自分の気持ちに正直になってみなさい''
これは、心の中のモヤモヤしていたものを溶かしていくような響きだった。
変わることのできるチャンスだなと。
その日から私は有言実行をして別人かのように変わり、クラスの中でも中心にいるような人になっていった。
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