夏休みが始まった後の翌日

感動や幸福をゆっくり噛み締めるための素晴らしい一日

その幸せを噛み締める場所はもちろんベッドの中が1番適応だ

そんなことを思いながら俺はゆっくり二度寝の準備を…


ドンドンドンドン!!

「勇樹!勇樹ぃ〜!!」

ああ…神様…これはあなたの悪戯ですか…?

俺の幸せな時間は母親の大声とドアの大音量ノックにより呆気なく消えてしまった

「…なんだよかあちゃん…」

痛々しいくらいに叩かれたドアを開けながら目の前にいる母に物を申した

「なに?あんた忘れたの?」

「はい?」

一体俺が何を忘れた?

学校の配布物や散々な結果が記された通知票も惜し気もなく出したはずだ

しかし一体何を…?

「はい?ってあんた」

そして母からさりげなく言われた一言

「今日から一人暮らしするんでしょう?」



……………はいぃっ!!?