ごめんね?と二人に手を合わせて、その場を去る。
残った二人が何かに気付いたように目配せをしていると知らずに。
「ねぇ?小桜は?」
須賀の声が後ろの方でしたけど、私は足早に石井ちゃんの傍に駆け寄った。
「はぁ…」
「人の横で溜息吐くなよ。辛気くせぇな」
「石井ちゃんのせいでもあるんだからね!」
「あぁん?で、その理由は?30文字以内で言ってみな」
「…ううう」
「ばかだろ、お前。余計な事何も考えんな。お前はお前らしくしてりゃいいんだよ」
「けどさ…」
須賀の視線が凄く痛いんだよ…。
そう言おうとすると、石井ちゃんは私の頭を一回ぽんと撫でた。