欲しいもんは、どんな手段を使ったって、手に入れる。
俺は、ずっとそうやって生きてきた。
須賀は、男の俺からしても、いい男だと思う。
けど、神谷を幸せにしてやれるかどうか…それは疑問だった。
実際に今だって、神谷が俺といるのに、取り巻きに囲まれて、にこにこしやがって。
しゅんとした神谷の頭に俺はぽんぽんと手を乗せて、いつもさり気なく慰めるのがもうずっと俺の役割だ。
「いいのかー?あぁ?」
「え?な、なにが?」
「…すーが」
「!!…か、関係ないよ!私には!」
そっぽを向いた時に見えた白い項に、思わず噛み付いてしまいたくなる。