目が覚めると横には気持ち良さそうに眠るおじさま彼氏。

昨日は大変だったのかな。

いつもなら洗濯かごに入っている脱いだ服が今日は床に無造作に転がっている。

シャワーは入ったんだ。

ドラーヤーの音が聞こえなかったから、きっとまた自然乾燥したんだ。ちゃんと乾かさないと風邪引いちゃうのにね。気を使って、いつも夜は使ってないみたい。優しいな。

大好きな彼を起こすまいと私は、そっと布団を出る。

歯を磨き、朝の珈琲を入れ、朝食のパンケーキを作り始める。

しばらくして、私を呼ぶ声がしたので見に行くと..

日の光が眩しいのかな。

枕に顔をつっぷして正座しているおじさまの姿。

猫みたいで可愛いなあ。

「おはよう」声をかけてみる。

すると、ぼそぼそと何か行っているのが聞こえる。

「ん?」

「どうして、おいてったの。」

「ん?どこに?」

朝だからなのか少し髭の生えた30代広後半、夜の営みは熟練、ジムで引き締まったシュッとした体、低音ボイスで黙って至らフェロモン出っぱなしの彼が私を見つめて、可愛く言った。

「起きたとき...寂しかった。」

「横に居なくて寂しかったの?」

あまりに可愛すぎたので、つい聞き直す。

「違うよ。さむかった。」

照れ臭そうに、微笑む彼に胸がきゅんとして止まない。