「本当に、そうなのかな…」
星花さんはミルクティーを再び口にするとゆっくりと喉を鳴らした。
そして真剣な表情であたしを、見る。
「泉と別れてそんなに経ってないけど…
皆言ってくれるんだよね、貴方みたいに。
泉はあたしの事が好きなんだって」
「……。」
「ずっと自信が無かったけど、今、泉の彼女になっている橋本さんが言うならそうなのよね?」
語り掛ける様に声を落とす彼女に、あたしはどう答えれば良いか分からなかった。
分からないと言うか自分の口からこれ以上、里中の気持ちを語りたくなかった。
痛い程に分かっているから。
星花さんも言った事。
里中は責任感が強いから、勢いでキスしてしまったあたしに申し訳無いって感じてる。