星花さんのお友達も“星花、先に行ってるよー”なんて変に空気を読んで居なくなってしまったもんだから。


自販機前、星花さんと二人きりになってしまった。



「泉とはどう?」


「…まあまあです」


「泉は貴方に優しい?」


「はい、とっても」


何を、探ろうとしているのだろうか。


星花さんが訊ねる質問の意図が分からない。



「泉は責任感強いよね」


「…そうですね」


「泉ってたまに残酷だよね」



「……?」



どう言う、意味だろうか。


星花さんの言っている事が理解出来無い。



「あたしね、泉の事本当に好きだった」



星花さんは愛しい想いを吐き出すかの様にぽつりとそう言った。