「本当⁉︎」



分かり易く顔が明るくなるあたしに里中は意外だとでも言う様に目をしばたたかせた。



「…そんなに嬉しい事?」


「うん!凄く凄く嬉しいよ!」


笑顔で返事をするあたしに里中は“ふうん”と呟いた。








「えへへ」


「……。」


「ふへへ」


「…奇声を発さないでくれるかな」


「あ、ごめん!」


「…はぁ」


だって里中の隣を歩いてるんだよ!

こんな事、初めてで…


嬉しいよう!


顔がにやける。



「里中って、いつもこんなに朝早く学校来てたんだね」


「そう言う橋本はいつも登校時間ギリギリなのに今日は早いよね」


「うがっ!」


見られてたんだ、いつもギリギリに教室に飛び込んで来るの。



息を切らして走って来るから顔真っ赤で
ぜぇぜぇ言ってるのに~!