銀髪が、ぽかんとしている。


「あんたがどれだけ甘やかされて育ったかは知らないけどさぁ。これ手に入れるために、わたしのおじいちゃんが働いてくれたの。汗水流して。わかる?」

「……落ち着いてモトコ」


これが落ち着ける状況か。


「これ以上やったら許さないからっ……!!」

「でもさぁ。収穫ゼロじゃ、あの子が納得しないと思うんだよねぇ」


収穫ゼロ? なんのこと?


「それっぽい映像を作っておかなきゃ」


(……??)


「制服が乱れれば満足なの? そういう映像、あんたは撮らなきゃならないの?」

「その方がいいだろうね」

「だったら普通に脱がせろ!!」

「え?」

「どうして破くのっ……。裂かれるくらいなら、制服の一枚や二枚こっちから脱いでやる……!!」


――バンッ



突然、扉が勢いよく開いたと思ったら


誰かが中へと入ってきた。


フルフェイスのヘルメットを被っている、男2人組。


ここからじゃ顔は見えない。


「脱いじゃまずいだろ、モト公」


(……っ!?)


「つーか、もうちょい危機感抱いて。女の子なんだから」