小学生……

いや中学生だろうか。

多分、12歳前後だと思う。


「ほれ」


ビニール袋を手渡す。


そういえば青山くんは、スーパーでアイス買ってたよね。

あれはこの子へのお土産だったのか。


「……女」


美少女がぽつりとそうつぶやくと、わたしを見る。


「お邪魔します。わたしは青山くんの……」

「へぇ。お兄ちゃん、彼女いたんだ」


それだけいうと、美少女は再び階段をあがっていった。


「悪いな。無愛想な妹で」

「あ……ううん。そんなこと」


さらりと彼女ってことになってしまったが。


妹さんにまで嘘つく必要ない。


「ごめんね、青山くん。誤解させちゃったね……」

「こっち」

「え?……あ、うん」


案内されたのは、大きな液晶テレビやソファがあり、高そうなカーペットの敷かれたリビングだった。


「適当に座って」