泣きやんだら辺りはもう暗くて‥、
「帰るか‥。葵、大丈夫か?」
「ん‥大丈夫。」
そして、達耶と手を繋いで倉庫を出た。
安心したかった‥。
達耶と居ると安心出来た。
でも、好きかどうかは分らなかった‥。
教室に着くと、
「送るわ‥。家どの辺?」
と達耶が言った‥
「嫌‥。家に帰りたくない‥。一人はヤだよ‥。」
「え‥一人?一人暮らし?」
「うん‥、嫌だよ‥一人になりたくないよ。」
しばらく悩んで達耶は言った。
「俺ん家来るか?」
「行くッ!」
「はや。」
「へへ。」
私は一人になりたくなかった。
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