サトシが近付いて私の髪を触ってくる。
全身に悪寒がはしる。
全身が拒絶する。
あの時を思い出す…
血に飢えた猛獣のような
理性のない、
欲望の塊達。
気持ち悪い…―。
体が強張る…―。
体が震える…―。
「……ッや…やめ、てよ…。」
精一杯の声で、呟いた。
「え―?よく聞こえないなぁ?」
―顔を近付けるな。
―髪を触るな。
「…か、髪…触んないで…ッ。」
「いいぢゃん♪これからもっと色んな処触るんだからさッ♪」
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