「いや‥別に。」



「なにー?超気になるーっ!」



「また、今度な。」



そう言って海斗は私の頭をくしゃっと撫でた。



変わらないあの癖。


すぐ人の頭をくしゃくしゃにする癖。



本当に海斗とより戻ったんだ。



そう実感し、また涙が溢れた。



もぅ二度とこんな風になれないと思ってたから‥



もぅ二度とこんな風に触れられることは無いと思ってたから‥




海斗を側で感じられた喜びを精一杯噛み締めながら



涙を流した。



喜びの雨を落した。