「‥あの日、海斗に別れようって言った日、葵ね、帰りに男達に拉致られて―‥‥‥‥‥‥‥、
‥‥‥レイプされたの‥。‥‥っ、‥‥うぅっ、‥‥。」
「‥っ。葵っ、」
海斗に強く抱き締められた。
一瞬、拒否してしまった。
けれど、海斗がそれさえも包み込んでしまった。
「ごめんな、ごめんな。辛かったよな‥、言いたくなかったよな‥、気付いてあげれなくてごめんな‥。辛い事思い出させてごめんな‥。」
「海斗は‥っ、何にも‥悪くっないっ。こんな葵でも‥‥い、いいのっ‥?」
「当たり前だ‥。葵は葵だろ‥?何があっても、どんな事があっても葵は葵だ。だから気にすることない。」
「‥かいとぉっ。ありがとっ。‥うぅ‥。だいすきぃぃ‥‥。」