私はただ、ただ涙を流していた。 泣いているわけぢゃない。 涙が溢れてくるんだ。 何に涙してるのかなんて分んないけど‥ 涙が止まんなかった。 ただ涙が止まんなかった。 「‥。葵、外行こう。」 「‥ック。‥‥‥ヒック‥。」 海斗は私の手を優しく引いて、外に出た。 少し離れたところにある公園に来て、海斗の足は止まった。 そのまま何も言わず、 ベンチに座った。