『フっ、…ファあぁぁ…、眠っ』






ゴールデンウィークの遊び疲れと
バイト疲れが一気にドッと出た。



身体が重たくて
ダルくて。




今日は教室の窓際で寝るには
絶好調なポカポカ陽気の日で


机に額をくっつけると表面の
ヒンヤリ感がたまらない。



まぶたを閉じた瞬間
一瞬で睡魔に襲われた。







そんな、至福の時間に




私の後頭部に何かが当たった。




寝たまま机の周囲をまさぐるとメモつきの消ゴム。





“今日PM7:00 駅前のお好み焼きや集合 !
千晶、ぜったい遅刻するなよ!!”




頭をポリポリ掻きながら、しかめてメモを読んでいると、第2段が再び私を目掛けて飛んできた。


“相手はA工業4人、超いい男らしい。期待すべし”


メモを書いた斜め前のカナは、
私と目が合うなり親指をクイッと立てて
ニカッと白い歯を見せて笑った。



















スが空港を出発してほどなくして
前方で挨拶を始めたガイドに
みんなが色めき立った

今日から3日間の予定の修学旅行
普段 女っけのない男子校では
多少ブスでも 若いというだけで
ちやほやされるバスガイドが....

「....すっげぇ かわいい....」
だったのだ

「未森ちゃんだって」
「何歳かな」
「彼氏いるのかな」
「なんか ここまでいい匂いする....」

車内のあちこちから
彼女を噂する声がする