──自分に喝を入れ涙を止めた私は、帰る前にトイレに寄ろうとドアノブに手をかけた。
「絶対、愁が好きなのみゆ先輩じゃなくて明美先輩だよ!!」
「だよねー可能性あると思ってんのかな?みゆ先輩」
瞬間、追い打ちをかけるような声が中から聞こえてきた。
今日は厄日か…みゆは思いっきり扉を開け放った。
その音に驚いた2人は、私の顔を見ると、固まった。
バレバレだっつーの。
心の中で悪態をつく。
みゆが中へ足を進めると2人は弾かれたように出ていった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…