「嘘…」 悠里の推薦者の先輩が声を上げる口を手で覆っていてあまりにも痛々しい。 「…新生徒会は全員信任とします!!」 重い空気を吹っ切るように委員長が声を上げた。 「なお、推薦者は立候補者に信任と伝えること、その時に、票数が何票入ったかは教えないように、ここにいる全員も同じく箝口令をひきます。以上解散!」 『全員が信任』望んでいた形で、開票は終わった。 でも、あれは流石に── 「酷すぎる」