「姉が居るから分かる。あの涙は、同情を誘う涙だ!!…俺も何回か被害に合ったことがある」



あまりにも、鬼気迫る顔で言われたものだから、みゆは笑ってしまった。



「あんた面白いね。名前は?」



「なんか、それ、新手の逆ナンみたいだぞ?」



「うわ、それ言っちゃう??」



2人は顔を見合わせると同時に笑った。



「…俺は、新堂 准」



「私は、神崎みゆ。よろしくね」



准とは、それから交流を続ける仲となった。



気楽にやっていける大事な友達だ。