それでも瑠美は目線を下に下げ、何も言わない。


『俺の方見れないわけ?他に男いるとか?』


俺がそういうと。


『―……ッ…違うもん!!!まぁくん以外好きじゃないもん…』


瑠美は目に涙を浮かべている。

犬が耳をたらして、シュンとしたような顔だ。



『じゃぁ、なんで?』

俺は頭を撫でながら出来るだけ優しく聞く。



『―……怒らない?』