あいつ…誰だ?

俺がそう思っているとさっきまで壁に寄り掛かっていた彼方が来た。

彼方は瑠美を見て驚いた顔で俺を見た。


『あぁ!!瑠美ちゃん、浅木と話してるじゃん!』


『は?』


『だから、あの男が浅木なんだよ!』


『マジかよ…』


アイツが浅木かぁ。



とりあえず俺は無言で瑠美のトコまで行ってみた。


『瑠美?なにしてんの?』


『あんた誰?』


俺の質問に瑠美ではなく浅木という奴が聞き返してきた。