「お兄ちゃん聞いてよ…!また喧嘩しちゃって…!」
「はいはい、どうした。お兄ちゃんに話してみな」
4つ上のお兄ちゃん、神代 朔。
4つも歳が離れているからか、自分でも分かるくらい可愛がってもらっていると思う。
お兄ちゃんは神様仏様のように優しい。
優しい人に限って怒ると怖い、とか言うけどお兄ちゃんは私に対して怒らない。
何を言うにしても優しいのだ。
「それは大変だったなぁ…
その子も、りかもちゃんと謝らないと。」
「私は悪くないもん…」
「こーら。ちゃんと謝りなさい。」
「…わかった…お兄ちゃんがそう言うなら…」
私が悪い時も、優しく助言してくれる。
私が困ってる時は、助けてくれる。
私はこんなお兄ちゃんをすっごく誇りに思ってる。そして、大好きなのである。