そしてもう一人…。


-大寺 文人-


そう。
明美のもう一人の、大切な人。


ふみは、髪が茶色で背は三人の中では、一番小さいが、明美よりは高かった。


初めて会ったときは、あたしより、年上かと思った。


でも、あたしより年下だった。


一個下の中二だった。


ふみは、三人の中で一番かっこよかった。


明美は少し、気があった。



ふみは茜と同じ中学なのに、会ったことがないらしい。


おかしいなぁと、茜も不思議に思っていた。


後から聞いたのだか、ふみは学校に行ってなかったから、当然茜と会うはずもないと理解った。