次の日。


また、茜の家に、泊まりに行った。


貴久を紹介してくれた、茜に全部、今までのことを話すと。


「ちょっと、貴久にメールするね?」


と、言ってメールを、した。


すると…


『俺、結婚してるし、子供もいるんだけど。』


と、言って写メまで、送ってきた。


明美は、思った。


あたしは…ただ、騙されて、もて遊ばれてた、だけなんだ。


騙された、自分が情けなくて、悔しかった。


涙は、出ない…


と言うより…


そこまで好きじゃなかったから、涙も出なかったのだろう。


そして…


何より、こんな奴と、付き合ってた自分が、馬鹿だった。


そう、思った。