明美は、あの日…
そう…
博樹との事が、あってから、ネガティブになり、だんだん自分を、攻めるように、なっていた。
それが、大きなストレスになるとは、この時はまだ、気付いていなかったのかもしれない…。
次の日、明美は一人でいるのが、不安になり、玲の家に泊まった。
まだ、明の事を吹っ切れてない玲は、相当悩んでいると思う。
なのに、あたしの為に、傍に居てくれた。
今まで、そこまであたしを、思ってくれる人は、いなかった。
だから…
あたしを大切に、してくれる、玲を大切にしようと、思った。
最初の頃、人を信じられなかった明美には、玲が大きく、掛け替えのない存在に、なっていた。
それに、気付くのが遅かったかもしれない…。
でも、今は玲の存在が、明美の中から、簡単に消えることは、まず無いだろう。
そして…。
もう一人の、掛け替えのない存在に、出逢う事になるなんて、明美はおもいもしなかった。