そして、明美に小さな片思いの恋が、訪れた。
その相手は、今まで、すごく本気だった、宏太への恋だった。
この恋は、叶わない…と思っていたのに…。
なぜまた、好きになって、しまったのだろう…
自分でも、わからなかった…。


最近、学校に行っても、教室に入れないから、つまんないし。
今回の恋は、叶わないって分かってるから、そこまで本気でもなかった…。
彼氏は、やっぱり欲しいが、なかなか出来なかった。


そんな中、明美にはたった一つ、ハマっているものが、あった。
それは、“アンティックー珈琲店ー”というヴィジュアル系バンドだ。