玲は、明美の横にいて、貴久からの、メールを待っていた。


貴久とは、明美が博樹のことで、病んでいたときに、茜から紹介してもらった、十九歳の男だ。


写メで、見る限り、ヴジュアル系で、カッコよかった。


明美は、携帯を持っていなかったので、玲に借りてメールを、させてもらっていた。


その途中明美は、公園のトイレに行った。


すると、一人の男が着いてきた。


男の、名前はわからない。


だが明美達の、間では亀に、似ていたので、“カメ”と呼ぶことに。


そして、明美がトイレから、戻るとき、明美が暗いのが、わかったのだろう。


「このあと俺とどっか行っても、元気になれない?」


と、聞かれ明美は、正直に答えた。


「うん。
無理かな。」