彼女の名前は七海 梨子(ナナミ リコ)。

七海とは俺と輝と同じく偶然なのか、小学校、中学校、高校と一緒だ。

まぁクラスが一緒だった事は合わせて1、2回程度だけど。

俺が七海の存在にはっきりと気付いたのは小学5年の頃だ。

その以前から少し視線を感じるような気はしていたのだが…

当人が分からず、気のせいだと思っていた。


「おい!!しっかりしろよ!!輝!!!」


小学5年の頃、サッカーをして遊んでいると、ボールが輝の顔面に直撃。

輝はそのまま倒れ、気を失った。

俺は混乱して、ただただ輝を揺さぶり、名前を呼ぶだけ。

数分後に先生が駆けつけ、輝は保健室へと連れて行かれた。