そして、今現在、高校2年生となった輝は完全にオネエと化した。

今回の変化は突然ではなく、徐々に変わっていった。

まずは高校1年の入学頃。

「俺」だった一人称が「僕」となり、口調も柔らかくなった。

例えば「だろ」とか言っていたのが「だよ」とか「でしょ」とか…。

ふわふわした、いかにも女子といった感じの可愛い物を集め出したりもした。

そして1年の終わり頃には一人称は「あたし」となり、言葉遣いはよくテレビで見るオネエタレントのようになったのだ。

勿論、中二病と化した時と変わらず俺はオネエと化した輝も受け入れ…

というか慣れ、変わらず今も一緒にいる。


「チョコも美味しそうだし、イチゴも美味しそう!どっちにしようか迷っちゃうわ~♪」

「両方食えば?」

「やだー!そんなこと乙女のあたしには無理ー!あ、そうだ。まーくんと半分こしましょ♪」

「はいはい」


慣れって怖い。