今思い返すと、七海は不思議な行動が多い。

例えば、中学3年生の頃の卒業式の日。

式も終わり、校門では写真を撮る奴や大泣きしている奴や話している奴…

そして第二ボタンを貰ったり、あげたりしている奴がいた。


「卒業なんて寂しいなぁ…」

「そうか?」

「そうじゃん。だって真緒と離れるかもしれなんだし?」

「同じ高校だろ」

「同じ高校だけど、クラス違ったら嫌じゃん?こんな奇跡的にずっと一緒なのに」

「あっ…あの……!!」

「「ん?」」


輝と他愛もない会話をしていると、やって来たのは七海。