「琉風さん、すみません...」

「良いのよ、気にしないで」




くすっと笑みを零して彼女はみんなの方を向く

そして、ゆったりと口角を上げて

挑発するように言葉を紡ぐ





「あらあら、みんなしてあたしのこと悪者扱い?

なら、本当に悪者になってあげるわ」

「「「「「すみませんでした、やめてください」」」」」




最早土下座するのでは、という勢いで頭を下げる5人

あ、5人っていうのは愛桜と美帆さん、陸さん、海さん、夜さんのこと





「はぁ...危なかった」





そうぼやきながら愛桜が隣にやってくる

陸さんがご機嫌取り(?)に琉風さんをソファに座らせて

飲み物を取りに行っている間にみんなは各々行動を開始したらしかった


....全然気付かなかった





「雛乃、もう大丈夫?」

「うん、ごめんね」

「なんで泣いてたの?」

「かくかくしかじかで...」

「あぁ、そういう」




話し終えると愛桜はさっきの琉風さんと同じように

優しく目を細めてアタシを見ていた