その次の日から、私たち三人はいじめられるようになった。


靴箱には画鋲が溢れるほど入っていて、引き出しの中には〝死ね!〟や〝消えろ〟などの紙が沢山。


教室から一旦出てから戻ると教科書はボロボロ。


そして極めつけに、花の入った花瓶は、机の端に接着剤で固定されていた。



先生たちも二人には説教すらしない。


親の権力も理由の一つではあるだろうけど、最も大きな理由は〝面倒事に関わりたくない〟というものだろう。


いじめている側の二人とも、いじめられている側の三人とも目を合わせようとしない、

あからさまなその態度に、私は教師という存在に失望した。