長い影が二つ伸びて。

君の横顔はオレンジに染まる。


「あおと、距離を置こうと思う」

私がふとそう言えば

雪は心配そうに私を見つめて繋いでない方の手で私の髪をなでた。


それが心地よくてゆっくり目を閉じた。

「れる」

頬を雪の手のひらが包んで目を開けると
近くに雪の綺麗な顔があってびっくりした。


「雪…?」