「……雪…ごめんね……」


小さな声で呟いた。

君はそんな私の声を拾うように私をぎゅっと強く抱き締めてこう言うんだ。


「俺はそばにいるよ…」


優しい優しい声が空気を震わせて
私に届く。


ポロリと落ちた涙はとても綺麗に光っていた。


「よし、れる…帰ろ」

こくんと頷いて雪の胸に押し込めてした顔を上げると、オレンジ色に染まった優しい笑顔の君がいた。